蔦屋重三郎の子孫は現在まで続いてる？家系図で解説！TSUTAYAとの関係は？

蔦屋重三郎(1750(寛延3)〜1797(寛政9))は、江戸時代に活躍した版元(出版人)です。

山東京伝の洒落本や、喜多川歌麿や東洲斎写楽の浮世絵などを出版したことで知られています。

2025年の大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」では、主人公であり、横浜流星さんが演じられることでも話題となっています。

そんな蔦屋重三郎の子孫は現在まで続いているのでしょうか？

この記事では、蔦屋重三郎の家系図を見ながら、その子孫について簡単に解説していきます。

蔦屋重三郎の家系図

蔦屋重三郎とはどんな人？

蔦屋重三郎は、江戸時代中期に活躍した版元(出版人)です。

簡単に言えば、「カリスマ編集者」「敏腕プロデューサー」のような存在です。

「蔦重(つたじゅう)」の通称で親しまれていた蔦屋重三郎は、数々の才能を見出し、世に送り出しました。

蔦屋重三郎がプロデュースを手掛けた人物の例を挙げると、

• 喜多川歌麿
• 東洲斎写楽
• 山東京伝
• 朋誠堂喜三二
• 滝沢馬琴
• 十返舎一九

などがいます。

また、自身も「蔦唐丸(つたのからまる)」という名で、狂歌師として活動していました。

歌会などのイベントを主催し、そこで詠まれた狂歌を次々と出版したのです。

多くのヒット作を生み出し、巨万の富を得た蔦屋重三郎は、後に「江戸の出版王」と称されるようになりました。

このように、蔦屋重三郎は、江戸の出版業界を引っ張っていく版元として活躍していたのです。

蔦屋重三郎の子孫は判明していない

蔦屋重三郎は妻がいたとされていますが、妻と子の公式文献はありません。

そのため、妻が誰であったのか、子が何人いたのかまでは判明してません。

子孫の行方もそれに伴い不明となっています。

蔦屋重三郎とTSUTAYAは直接的な関係はない？

蔦屋重三郎の名前を聞いて「TSUTAYA」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか？

TSUTAYAは、ビデオレンタルや書店として有名ですよね。

それでは、蔦屋重三郎とTSUTAYAは関係があるのでしょうか？

結論からいいますと、直接的な関係はないと言えます。

TSUTAYAの創業者である増田宗昭さんは、蔦屋重三郎の子孫ではありません。

しかし、増田宗昭さんの祖父のお店の屋号が「蔦屋」だったのです。

そのため、増田宗昭さんがTSUTAYAの名前を選んだ理由は、以下の2つが挙げられています。

• 増田宗昭さんの祖父が営んでいた置屋の屋号が「蔦屋」であったことから
• 増田宗昭さんが蔦屋重三郎にあやかりたいと考えたから

ちなみに、2024年現在のTSUTAYAの経営陣には蔦屋重三郎の子孫はいらっしゃらないようです。

蔦屋重三郎に関するQ＆A

蔦屋重三郎に関するQ＆Aを簡単に解説していきます。

• 蔦屋重三郎の死因は？
• 蔦屋重三郎は処罰された？

蔦屋重三郎の死因は？

蔦屋重三郎の死因は、脚気だと言われています。

脚気とは、ビタミン不足が原因でかかる病気です。

当時は「江戸わずらい」と呼ばれていました。

蔦屋重三郎は、巨万の富を手にした結果、裕福な食生活を送っていたであろうと予測できます。

そのため、白米中心の栄養が偏った食生活やアルコール依存などから起因したと考えられます。

蔦屋重三郎は処罰された？

数々の才能を見出し、多くの人材を世に送り出してきた蔦屋重三郎ですが、晩年には処罰されています。

それは、松平定信による寛政の改革の際のことです。

この寛政の改革により、娯楽を含む風紀取り締まりが厳しくなり、蔦屋重三郎がプロデュースした作品たちも摘発されてしまいます。

この際、蔦屋重三郎は出版規制に従わなかったため、罰として財産の半分を没収されてしまうのです。

それでも、蔦屋重三郎は娯楽を諦めることはしませんでした。

持ち前の企画力・仕掛け力を駆使し、再び財を蓄え、新人の浮世絵師をプロデュースしようとします。

しかし、その志半ばにして脚気にかかり亡くなってしまうのです。

享年48歳、まだまだやりたいことなどもたくさんあったであろうに、無念の死だったことでしょう。

まとめ：蔦屋重三郎の子孫は判明しておらず、TSTUTAYAとは直接的な関係はない

蔦屋重三郎は、公式文献が残っていないため、誰と結婚したのかや子供が何人いたのかなどがはっきりとは判明していません。そのため、子孫の行方も不明なままです。

今回の内容をまとめると、

• 蔦屋重三郎は妻がいたとされているが、公式文献が残っていないため詳細は不明
• 子孫の行方も不明
• TSUTAYAとは直接的な関係はない

TSUTAYAの創業者が、蔦屋重三郎の名にあやかろうと、その名を選んだ結果、今や全国でも知らない人が少ない店となりました。現代においても、蔦屋重三郎の影響力は計り知れないのかもしれませんね。