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福沢諭吉の名言・格言集(仕事・経済・教養など)意味とエピソードを簡単に解説!

福沢諭吉の名言・格言集(仕事・経済・教養など)意味とエピソードを簡単に解説!

 近代日本の発展に貢献した教育者「福沢諭吉(ふくざわゆきち)」の名言・格言を集めました。福沢諭吉は、一万円札の肖像画としても有名ですよね。(2024年からは、一万円札の肖像画は渋沢栄一に変わります。)

今回は、福沢諭吉の名言の中から、仕事や経済、教養などに関するものを、意味やエピソードと共に簡単に解説していきます。

福沢諭吉の名言・格言は、現代日本を生きる私たちにも生きる指針を与えてくれるものが多くあるように感じます。

福沢諭吉の名言1|天は人の上に人を造らず

福沢諭吉の名言:
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり。

意訳:
神様は、「人間は生まれながらに平等であって、貴賤・上下の差別はない。」という。

この福沢諭吉の名言は、「学問のすすめ」の冒頭の言葉です。
福沢諭吉の残した言葉の中でも、有名な名言ですよね。
本来の福沢諭吉が伝えたい内容とは違うものとして解釈されていることで、有名な名言でもあります。

【勘違いされている解釈】
「人間は生まれながらにして平等な存在です。上も下もないのです。」

さらには、ここから派生して、

「人間はもともと特別なオンリーワンです。」となることもあります。

しかし、本来ここで福沢諭吉が伝えたいこととは、異なっているのです。

【本来、福沢諭吉が伝えたい意味】

「神様は人間を平等に作ったけれど、実際にはそうはなっていない。そこで生き抜くためには、自分に必要なものを、自分で考え選び学んでいく必要があるのです。」

なぜ、本来の内容とは異なる解釈がされてしまうのか?

それは、
冒頭部分のこの名言が非常に印象的で覚えやすいものだったことや、本来伝えたい内容が文章を読み進めないと理解できないことなどが考えられます。

「学問のすすめ」の冒頭から先の言葉も抜粋して見てみましょう。

【学問のすすめの原文】

【学問のすすめに書かれている原文】

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり。

…(中略)…

されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。

…(中略)…

されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。

…(中略)…

ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。

…(中略)…

かかる実なき学問はまず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。

—–現代語訳—–

神様は、「人間は生まれながらに平等であって、貴賤・上下の差別はない。」といいます。

…(中略)…

でも実際は、賢い人も愚かな人もいるし、貧しい人も裕福な人もいますよね。なぜでしょうか。

…(中略)…

賢い人と愚かな人の違いは学んでいるか、学んでいないかという事です。

…(中略)…

学んでいる人は出世して裕福になり、学んでいない人は貧しくなるというわけです。

…(中略)…

自分の生きるために必要なことを、まず学びましょう。

福沢諭吉が信念としていた「独立自尊の精神の大切さ」をここでも説いているというわけですね。

福沢諭吉の名言2|未だ試みずして、先ず疑うものは、勇者ではない

福沢諭吉の名言:
見込みあればこれを試みざるべからず。
未だ試みずして先ずその成否を疑う者は、これを勇者というべからず

意訳:
見込みがあれば、挑戦しないわけにはいきません。
もしも、試しもせずに、最初から成功しないことばかりを疑っている人がいたならば、
その人は勇敢で勇ましい者とは言ってはいけません。

この名言は、福沢諭吉の著書「学問のすすめ」四編附録に記載されている言葉です。

夢をもって挑戦する人を勇気づけてくれる名言ですね。

福沢諭吉の名言3|学問の本趣意は、読書に非ず、精神の働きに在り

福沢諭吉の名言:
学問の本趣意は読書のみにあらずして、精神の働きにあり

意訳:
どんなに難しい書物を読んだところで、それが身につかなければ何の意味もありません。
読書をすることが学問ではなく、読書をすることによって自らを高める精神の働きこそが学問の本来の目的であるのです。

この名言も、福沢諭吉の著書「学問のすすめ」にかかれている言葉です。

学問も受け身ではなく、自発的に自分のものにすることの大切さを説いている名言です。

福沢諭吉の名言4|進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

福沢諭吉の名言:
大凡世間の事物、進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む。
進まず退かずして
潴滞ちょたいする者はあるべからざるの理なり。

意訳:
世の中では、前進しない者は必ず後退し、後退しないものは必ず前進します。
前にも後ろにもいかずその場に留まっている者は存在せず、前に進むか後ろに退くかのどちらかなのです。

この名言は、福沢諭吉の著書「学問のすすめ」五編に書かれている言葉です。
世の中を進むか退くかしかないという視点で見れば、
その場で停滞しているということは、結局のところ後退していることと同じであるから、
どんな状況であっても、常に「前に進んで行動していくこと」が必要
という気持ちを奮起させてくれる名言ですね。

福沢諭吉の名言5|ペンは剣よりも強し

福沢諭吉の名言:
ペンは剣よりも強し

意訳:
言論は武力よりも強い力を持つ

この言葉は、福沢諭吉の言葉の中でも有名な名言の一つです。
福沢諭吉が創立した「慶応義塾大学」の校章は、まさにこの言葉を表しています。

慶応義塾大学の校章は、青赤青のストライプの前に、2本のペンが斜めに交差し、
その下には「ペンは剣よりも強し」という成句のラテン語表記“Calamvs Gladio Fortior”
が表記されたシンプルで印象的なものとなっています。

「言論は武力よりも強い力を持つ」という意味で日本に定着したこの言葉ですが、
もともとの原典は、
福沢諭吉オリジナルのものではなく、19世紀イギリスの政治家で作家でもあったリットンが、
戯曲「リシュリュー」に登場させたものと言われています。
そして、その中では「権力は武力よりも強い力を持つ」という意味で使われていたといいます。

福沢諭吉の名言6|自分の考えだけで、他人を評価してはならない

福沢諭吉の名言:
自分の考えだけで、他人を評価してはならない

意訳:
自分だけの考えだけで、他の人を評価してはいけません。

客観性を大事にしていた福沢諭吉らしい言葉です。
SNSが広く普及し「他人の評価」をすぐにできるようになった現代社会だからこそ、心にとめておきたい名言ですね。

福沢諭吉の名言7|一度、学問に入らば、大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商たらば大商となれ

福沢諭吉の名言:
学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ。商たらば大商となれ。

意訳:
勉強するために学校に入学したならば、勉強に励むべきです。
農業をやると決めたのならば、大農家になりなさい。
商業をやるなら、大社長になりなさい。

福沢諭吉の著書「学問のすすめ」にある言葉です。
自分の生き方を自分で決め、決めたからには志を大きく持ち、奮闘するべきであるという言葉です。
夢に向かって頑張る人を応援してくれる名言ですね。

福沢諭吉の名言9|努力は、「天命」さえも変える

福沢諭吉の名言:
努力は、「天命」さえも変える

意訳:
人の努力は、運命さえもかえる

福沢諭吉の著書「学問のすすめ」にある言葉です。

ここでの「天命」とは、変えようとしても変えることのできない運命のことをさしています。

そんな天命すら、誰しも努力をすれば変えることができる、と言っているわけです。

どのような境遇になっても、あきらめず努力をし続けることの大切さを伝えてくれる名言です。

福沢諭吉の名言10|自分の力を発揮できるところに、運命は開ける

福沢諭吉の名言:
自分の力を発揮できるところに、運命は開ける

意訳:
自分が得意なことや力を発揮できることで身を立てましょう

この福沢諭吉の名言は、
知名度や義理などに捕らわれず、本当に自分の力を発揮できるところを選ぶことが大切であることを教えてくれるています。
今の自分を見つめなおさせてくれる名言ですね。

福沢諭吉の名言12|独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は、必ず人を恐る、人を恐るる者は、必ず人にへつらうものなり

福沢諭吉の名言:
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は、必ず人を恐る、人を恐るる者は、必ず人にへつらうものなり

意訳:
自立の気力がない人は、他の人に依存してしまう。
他人に依存する人は、必ず他人を恐れる。
他人を恐れる人は、必ず人に気に入られるような振るまいをするものである。

福沢諭吉の著書「学問のすすめ」のなかで、独立心を持たず他者に依存した人間の特徴を的確に表現している言葉です。

他人の顔色を伺いながらビクビクして生きていることをやめたいならば、
その打開策はまず自分が「独立の気力」を持つことであることを教えてくれています。
福沢諭吉の信念「独立自尊の精神をもつことの大切さ」が伝わる名言ですね。

福沢諭吉の名言13|人生、万事、小児の戯れ

福沢諭吉の名言:
人生、万事、小児の戯れたわむれ

意訳:
人生はこどもの遊びであるとして、いつも思っていれば、心が安定して生きることができます。

この名言は、福沢諭吉の自叙伝「福翁百話」にある言葉です。
人間は人生をどのようなものとして考え、その一生をいかに生きるべきであるかを示しています。

福沢諭吉は、
「地球が宇宙の中に存在している様子は、大海の中に浮かんでいる芥子粒のようなものである。そして、人間はこの芥子粒の上に生まれ、死んでいくものである」としています。
そして、人生全てを「戯れである」と考えていれば、
「重要な出来事があっても、後悔することも、悲しむこともなく、心が安定してすごすことができる」としているのです。

幕末から明治の激動の日本をしなやかに生き抜いた福沢諭吉の人生観を感じられる名言ですね。

福沢諭吉の名言14|法は「簡にして厳」であるべきである

福沢諭吉の名言:
法を正しゅうし罰を厳にして一点の私曲あるべからず

意訳:
法律は正しくし、罰は厳しくして、一点の不正もあってはいけない。

福沢諭吉の著書「学問のすすめ」六編にある言葉です。

ことわざにある
「簡にして要を得る(簡単であるが、よく要点をつかんである)」
と組み合わせて、
「法は簡にして厳であるべき」
とされることもあるようです。

福沢諭吉の名言15|心訓七則

【福沢諭吉の名言「心訓七則」】

  • 世の中で一番楽しく立派なことは、一生を貫く仕事を持つことです
  • 世の中で一番みじめなことは、人間として教養のないことです
  • 世の中で一番さびいしことは、する仕事のないことです
  • 世の中で一番みにくいことは、他人の生活をうらやむことです
  • 世の中で一番尊いことは、人に奉仕して決して恩を着せないことです
  • 世の中で一番美しいことは、すべてのものに愛情を持つことです
  • 世の中で一番悲しいことは、嘘をつくことです

人間が生きていく上で、教訓ともしたい、真っ当に生きることを伝えてくれるこの名言。

実は、この福沢諭吉の名言「心訓七則」は、実は福沢諭吉の言葉ではありません。

元になった?かもしれないと言われている、福沢諭吉の言葉はありますが、作者は不明です。

福沢諭吉が創立した慶應義塾大学でも、公式コメントとして否定しています。

\ 福沢諭吉の心訓七則に関しては、こちらの記事で詳しく解説しております /

まとめ:福沢諭吉の名言は、現代に生きる私たちにも人生の指針を与えてくれる

福沢諭吉の名言は、未来へと進もうとする人たちに勇気を与えてくれます。

今回の内容をまとめると、

  • 福沢諭吉の名言は、現代に生きる私たちにも人生の指針を与えてくれる
  • 福沢諭吉の名言「天は人の上に人を造らず」は誤った解釈をされることがある
  • 福沢諭吉の名言「心訓七則」は、福沢諭吉のつくった言葉ではない

多様性が認められる現代社会に生きる私たちこそ、福沢諭吉の信念としている「独立自尊の精神の大切さ」を、名言とともに感じることが、改めて必要なのかもしれないなぁと感じますね。

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