伊藤博文の子孫は現在も続いている？子供は何人いた？有名人や政治家もいる？
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伊藤博文といえば、初代内閣総理大臣として近代日本の礎を築いた人物です。
また、近代日本で初めての憲法である大日本帝国憲法の制定や、国会の制定などにも携わっていたこともご存じの方は多いでしょう。
そんな日本の近代化の立役者である伊藤博文の子孫は、現在にも続いているのでしょうか。
今回は、伊藤博文の子孫は現在も続いているのか？子供は何人いたのか？また有名人や政治家はいるのかについて、簡単にまとめてみました。
目次
伊藤博文の子孫は現在も続いている？
初代内閣総理大臣に就任し、日本の歴史に名を残した伊藤博文の子孫の多くは、伊藤博文と同じ政治の道に進んでいる人が多くいます。
中でも三女・朝子から続く松本剛明氏は2021年現在、現役の衆議院議員で、過去には外務大臣を勤めた人物です。
その他にも政治家や外交官と結婚した人や、企業の社長になった人もいます。
つまり、伊藤博文の子孫は現在も続いているのです。
現在も続く、伊藤博文の子孫は、どのように続いてきたのかを見ていきましょう。
伊藤博文には、子供が何人いた？
実は、大の女好きとして知られていた伊藤博文。
妻以外の女性の間にも子供を作っており、養子を含めて7人の子供がいました。
伊藤博文の子供たちがどんな生涯を送ったのか簡単にご紹介します。
伊藤博文の長女：伊藤貞子
1866年 （慶應2年）～ 1869年（明治2年）
博文の妻・梅子との間に生まれましたが、3歳という幼さで亡くなりました。
伊藤博文の次女：末松生子
1868年（明治元年）～1934年（昭和9年）
伊藤博文の次女：末松生子
1868年（明治元年）～1934年（昭和9年）
博文の妻・梅子との間に生まれ、1889年（明治22年）、当時内務大臣を勤めていた末松謙澄と結婚しました。
伊藤博文の三女：西朝子
1876年（明治9年）～1944年（昭和19年）
博文と伊藤家の女中として働いていた女中の間に生まれ、1893年（明治26年）、ルーマニア公使であった西源四郎と結婚しました。
伊藤博文の長男：伊藤文吉
1885年（明治18年）～1951年（昭和26年）
博文と伊藤家に行儀見習いに来ていた女性との間に生まれ、当初は、博文の妻・梅子の兄である木田幾三郎の長男として育てらました。その後、戸籍上伊藤の養子となっています。
農商務省参事官や軍需省顧問を勤め、日本鉱業社（後に現・ENEOSホールディングスと統合）の社長にも就任しました。
伊藤博文を暗殺した安重根の息子・安俊生と面会し謝罪を受けたことも有名です。
伊藤博文の次男：伊藤眞一
1890年（明治23年）～1980年（昭和55年）博文と新橋の芸者・歌の間に生まれ、歌と共に伊藤の家で暮らしました。満鉄大阪事務所長などを勤めています。
伊藤博文の養子：伊藤博邦
1870年（明治3年）～1931年（昭和6年）
長州藩士・井上光遠の四男として生まれましたが、8歳で伊藤の養嫡子となりました。
貴族院公爵議員に就任し、他にも式部次長、式部長官など様々な役職についています。
伊藤博文の妻は二人？
伊藤博文には、二人の妻がいました。
伊藤博文は留学中に長州藩の下級武士の娘・すみ子と結婚していましたが、芸者だった梅子が博文の子供を妊娠したことで離婚し、梅子と再婚しています。
伊藤博文の正妻：伊藤梅子
1848年（弘化5年）～1924年（大正13年）
赤間関（下関）で芸妓をしていましたが、イギリス留学から帰ってきた伊藤博文と出会い、子供を妊娠したことで博文と結婚しました。
伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任し、梅子も日本初のファーストレディーになりました。
芸者の出ですので、初めのうちは読み書きすら大変だったようですが、持ち前の向上心で和歌や英語を学んでいきました。
また、身だしなみにも大変気を配っており、「婦徳の鑑」と称えられていました。
伊藤博文が暗殺された後、末裔たちはどうなった？
伊藤博文は晩年、韓国統監に就任しましたが、韓国内では日本に対する反感が高まり最終的には1909年（明治42年）に暗殺されてしまいます。
伊藤博文が暗殺された後、その末裔たちはどうなったのでしょうか？詳しく見ていきましょう。
伊藤博文の孫：伊藤博精
1899年（明治32年）～1962年（昭和37年）
博文の養子・伊藤博邦氏の息子であった博精氏は、後に公爵となり貴族院公爵議員に就任しました。
伊藤博文の曾孫：千家文子
1932年（昭和7年）生
伊藤博文の孫：伊藤博精氏の三女として生まれ、出雲国造家（代々出雲大社の祭祀を勤めている）に嫁いでいます。
伊藤博文の孫：伊藤満州雄
？～？
伊藤博文の次男・眞一氏の息子で特定非営利活動法人国際福祉環境推進機構代表。
伊藤博文が撃たれて絶命するまでの約30分間、そこに居合わせており、最期の証人と言われています。
伊藤博文の孫：藤井清子
1895年（明治28年）生
伊藤博文の三女・朝子さんの娘で、チェコスロバキア公使・藤井啓之助氏と結婚しています。
伊藤博文の曾孫：田付美代子
1916年（大正5年）生藤井清子さんの長女で、デンマーク大使・田付景一氏と結婚しています。
伊藤博文の曾孫：藤﨑扶佐子
1921年（大正10年）生
藤井清子さんの次女で、最高裁判所裁判官・藤﨑万里氏と結婚しています。
伊藤博文の玄孫：藤﨑一郎
1947年（昭和22年）生
藤﨑扶佐子さんの長男で、外務審議官、駐アメリカ大使を勤めました。
伊藤博文の曾孫：鶴見蔦子
1925年（大正14年）生
藤井清子さんの三女で、元ジュネーヴ国際機関日本政府代表部大使・鶴見清彦氏と結婚しました。
伊藤博文の曾孫：松本悦子
1928年（昭和3年）生
藤井清子さんの四女で、元防衛庁長官・松本十郎氏と結婚しました。
伊藤博文の玄孫：松本剛明
1959年（昭和34年）生
松本悦子さんの息子で、衆議院議員。菅直人第2次改造内閣では外務大臣を勤めました。
伊藤博文の玄孫：寺内令子
？
松本悦子さんの娘で財務省大臣官房参事官・寺内肇氏と結婚しました。
現在も活躍する伊藤博文の子孫・末裔たち
伊藤博文の子孫や末裔たちは、現在でも活躍しています。
伊藤博文が政治家として活躍した人物だったことも関係しているのか？伊藤博文の一族には政治家、外交官が多くいます。
伊藤博文の子孫は外務大臣も勤めた
博文の玄孫である松本剛明氏は2021年現在、自由民主党所属の現職の衆議院議員です。
菅直人第2次改造内閣では第141代 外務大臣を勤めました。
松本剛明氏のホームページには、高祖父（祖父母の祖父）が伊藤博文だったことが掲載されています。
伊藤博文の子孫に有名人はいる？
伊藤博文が政治家であり外交を得意としていたせいか、子孫も外交官と結婚したり政治家になる人が多く見られます。
しかしながら、現職の議員である松本剛明氏以外は、特に有名人として活躍している人はいないようです。
伊藤博文の家族にまつわるエピソード
初代内閣総理大臣に就任した伊藤博文ですが、元々貧しい農家の出身でした。
農民の出身から、稀に見る出世を遂げた伊藤博文には、家族にまつわるエピソードもたくさんあります。
いくつか紹介していきます。
伊藤博文の先祖は、養子に入った
伊藤博文は周防国（現在の山口県）の農家の子として生まれました。
子供のころは満足に食べられず、いつも青い顔をしていたので「青びょうたん」と呼ばれるほどだったようです。
伊藤博文の父・林十蔵が長州藩（現在の山口県）の足軽伊藤家に奉公に出ており、博文のことを目にかけていた伊藤氏から博文親子の面倒を見るために養子に入ることを勧められます。
こうして博文は両親と共に伊藤家の養子に入り、下級武士の身分を手に入れました。
もし、この時養子に入っていなかったら、伊藤博文が内閣総理大臣になることはなかったかもしれませんね。
伊藤博文の子孫は、暗殺犯「安重根」の息子と和解していた
伊藤博文は 、1909年（明治42年）に中国のハルビン駅で、大韓帝国の運動家・安重根によって撃たれ暗殺されてしまいます。
その30年後の1939年（昭和14年）、博文の長男・伊藤文吉は朝鮮ホテルで博文を暗殺した安重根の息子、安俊生と面会し「死んだ父の罪を私が贖罪して全力で報国の最善をつくしたい」と謝罪を受けました。
この時の写真は現在でも残っています。
自分の父を暗殺された文吉は、どのような気持ちで暗殺犯の息子と面会したのでしょうか？
想像するとなんだか複雑な心境のような気がしますね。
伊藤博文の妻「日本初のファーストレディー」は、器の大きい女性だった
伊藤博文はその功績もさることながら、女好きとして知られており、当然の如く女性関係も派手でした。
時には自宅に芸者を連れて帰り、妻の梅子が芸者の服の世話や、金銭の援助をすることもあったそうです。
また、日本が近代化する中で、梅子は夫のために西洋文化を猛勉強しました。
英語やダンスを学び、夫である伊藤博文を助けたのです。
夫がほかの女性にうつつを抜かしているにもかかわらず、夫のために勉強を重ねる梅子は器が大きいとしか言いようがありません。
まとめ：伊藤博文の子孫は現在も政治家として活躍している
伊藤博文は初代総理大臣に就任した人物として有名ですが、その子孫たちも華やかな経歴を持っている人が多くいることがわかりました。
今回の内容をまとめると
- 伊藤博文の子孫は現在も続いており、政治家になっている人もいる
- 伊藤博文の父が養子に入り、伊藤姓になった
- 伊藤博文が暗殺されてから30年後、息子の文吉は暗殺犯の息子と面会し和解した
- 伊藤博文の妻 梅子は英語やダンスを熱心に勉強し、博文を支えた
伊藤博文の子孫も政治家として活躍したり、外交官と結婚したりと博文と同じ道に進む人が多くいるようです。
伊藤博文や子孫の活躍は、夫を陰で支え続けた妻・梅子の内向の助があってこそなのかもしれませんね。