坂本龍馬の身長や体重は?意外と小さかった?幕末の偉人たちと比べるとどう?
坂本龍馬:1836(天保6)~1867(慶応3)は、薩長同盟の成立に協力するなど、倒幕から明治維新に関与した土佐藩出身の志士です。大河ドラマ「龍馬伝」などでも取り上げられたり司馬遼太郎の「龍馬がいく」など、幅広い世代から人気があります。大河ドラマ「龍馬伝」では、福山雅治さんが坂本龍馬を演じていましたが、実際の坂本龍馬の身長と体重はどのくらいだったのでしょうか?
この記事では、坂本龍馬の身長と体重はどの位だったのか?江戸時代の同世代に活躍した偉人たちと比べるとどうだったのか?について詳しくみていきます。
目次
坂本龍馬の身長と体重は?
坂本龍馬は、一般的に大男であるという認識が広まっています。現代の感覚で大男というと2m超えを想像する人もいるのではないでしょうか?
実は、坂本龍馬の身長については、170cm以上と以下の2つの説に分かれているのです。
ここでは、実際に坂本龍馬の身長と体重はどのくらいだったのか?について詳しくみていきます。
坂本龍馬の身長は170cm以上あった?
まずは坂本龍馬の身長は、170cm以上あったという説から解説していきます。
参考にされたのは、坂本龍馬が着ていた紋服です。
ここから推定された値は、坂本龍馬は身長173cm、体重80kgだそうです。さらに、坂本龍馬の身長については3人の縁のあった人物が証言しています。
- 田中光顕:5尺7寸(=173cm)
- 関龍二:5尺8寸(=176cm)
- 信太歌之助:5尺9寸(=179cm)
以上の3人全員が170cm以上だと証言していることより、坂本龍馬は170cm以上の大男であったと言えるのです。
坂本龍馬の身長は170cmなかった?
坂本龍馬の身長を証言する人たちや紋服からの推定などがあることから、坂本の身長は170cm以上であると断定できるかと思いきや、実は170cmなかったのではないかという説もあるのです。
こちらは、残された坂本の写真から体格を測定し算出した結果、坂本の身長は169cmで、体重は62.1kgであるという説が生まれたのです。
しかし、測定に使われた写真が直立でなかったことなどより、信憑性は低いのではないかとの意見もあります。
坂本龍馬の身長や体重は大きかったのか?
坂本龍馬の身長は170cm以上であることが有力だとされています。
江戸時代の男性の平均身長は、156cmと言われていますので、平均から比べると、坂本龍馬はかなりの大男です。
それでは坂本はなぜそんなに身長が大きかったのでしょうか?
それには、遺伝も関係あったのではないかと考えられています。その参考になるのが、坂本龍馬の姉の存在です。
坂本龍馬の姉も身長が大きかった?
坂本龍馬の3歳上の姉である「乙女」は、女性の平均身長が145cmと言われている時代に、175cmの身長と110kgを超える体重を持った大柄な身体でした。
あまりに大きかったことから、「坂本のお仁王様」という異名をつけられていたくらいです。
この乙女の性格は男勝りで、体格も相まってスポーツ神経も抜群、さらに勉学にも通じているという文武両道の人物でした。母親が亡くなった後は、坂本家の母親代わりを務め、坂本龍馬に勉強を教えるなど、坂本龍馬の人生に大きな影響を与えたのです。
このように、坂本家は遺伝的に身長が大きい家系であったという可能性が高いのです。
坂本龍馬の身長・体重は当時の偉人と比べてどうだった?
現代男性の平均身長は約172cmです。
そこから考えると、坂本龍馬の身長はそんなに大男と呼べるものではなかったのではないかと考えてしまうかもしれません。しかし、当時の平均身長は今よりもだいぶ低かったのです。
ここでは、当時の平均身長を参考にしながら、他の偉人たちと坂本龍馬の身長を比べていきます。
江戸時代の平均身長は?
江戸時代の男性の平均身長は、なんと約156cmと言われています。
低いと感じるかもしれませんが、これは当時の食生活が影響しているのです。
江戸時代は、徳川綱吉の出した「生類憐れみの令」以降、動物の殺生が禁止されていました。そのため、民衆の間では動物の肉を食べることはタブーとされ、公の場で獣肉を口にする機会が減っていたのです。
動物性タンパク質不足になったことにより、江戸時代の人々は身長があまり伸びなかったのでは?と考えられています。このことから考えると、坂本龍馬の身長170cm以上というのは大男であったと考えられますね。
江戸時代の偉人の身長や体重はどうだった?
それでは、他の偉人たちの身長や体重はどうだったのでしょうか?同時期にいた偉人たちの身長や体重も見ていきましょう。
・中岡慎太郎:153cm
・岡田以蔵:162cm
・陸奥宗光:175cm
・西郷隆盛:180cm / 109kg
・大久保利通:183cm / 65kg
・徳川慶喜:150cm
・伊藤博文:154cm
このように、江戸時代の周りの偉人たちと一緒にいても、坂本龍馬は大きい方に入っていたということがわかりますね。当時の人々からしたら、坂本龍馬は大男だったわけです。
まとめ:坂本龍馬の身長・体重は、江戸時代の平均よりも大きかった
坂本龍馬の身長は、170cm以上が有力で、体重も80kgと当時の人びとからしたら大柄の男性でしたね。
今回の内容をまとめると、
- 坂本龍馬の身長は170cm以上と以下の2つの説に分かれる
- 今のところ坂本龍馬の身長は、170cm以上の説が有力
- 坂本龍馬の姉・乙女もかなりの大柄だったことから、遺伝によって坂本龍馬の身長も大きかったと考えられている
- 江戸時代の男性の平均身長は約156cmであることからも、坂本龍馬はかなりの大男だったことが伺える
坂本龍馬のことを慕っていた陸奥宗光は、坂本龍馬のことを
「自由自在な人物で、大空を翔ける奔馬だ」
と評しています。このことからも、坂本龍馬は体格的にも人柄的にも大きな人物であったということが伺えますね。