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渋沢栄一の名言20選!日本の資本主義の父から学ぶ、人生観・仕事観・道徳観

日本の資本主義の父から学ぶ、人生観・仕事観・道徳観

「日本の資本主義の父」と評される渋沢栄一は、江戸の末期から明治、大正という激動の時代の中で、近代日本の産業経済の礎を築いた人物です。
鎖国や身分制度で世界から出遅れていた日本を、わずか半世紀で欧米列国と渡り合える近代国家に押し上げました。
渋沢栄一は、その人生や著者の中で、数多くの名言を残しています。
渋沢栄一の名言は、決して過去の古臭いものではなく、現代社会で生きる私たちの琴線を震わし、また人生を生き抜くためのヒントや力を

今回は、渋沢栄一の名言の中から、「人生観」「仕事観」「道徳観」に関わるものを集め、現代の言葉で意味を説明していきます。
【渋沢栄一の名言20選】

  • 渋沢栄一の名言「人生観」:9選
  • 渋沢栄一の名言「仕事観」:5選
  • 渋沢栄一の名言「道徳観」:6選

目次

渋沢栄一の名言から学ぶ「人生観」

渋沢栄一は、国は一部の華族や役人たちのものではなく、国民のものであるとしました。それは逆に、国民一人一人が自立して、自発的に活動することが必要との考えにも繋がります。
自分の幸せは自分で掴むべしとした、渋沢栄一の人生観に関する名言をご紹介します。

渋沢栄一の名言1「事を成し、物を接するには、必ず『満身の精神』を持ってせよ。些細なことであっても、いい加減に扱ってはならない」

【現代訳】
何かを成し遂げたり、何かとつながったりする時は、全力で行いなさい。
小さな事でも軽んじてはいけませんよ。
どんなことでも丁寧に、心を込めて行っていくことの大切さを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言2「一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。」

【現代訳】
私たちは、「一生をかけてやり遂げるべきこと」を、一人一人が天から授かっています。これが天命です。
この天命が何なのだろうかと自分を見つめ、天命を見出し、天命を楽しみながら生きていくことこそが、世の中で暮らす上での一番大事なのだということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言3「夢七訓:夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。」

【現代訳】
「夢」の七つの教え:
「夢」がない者は、「理想」がありません。
「理想」がない者は、「信念」がありません。
「信念」がない者は「計画」がありません。
「計画」がない者は、「実行」がありません。
「実行」がない者は、「成果」がありません。
「成果」がない者は、「幸福」がありません。
だから、「幸福」を得たい人は、まず「夢」を持ちなさい。

この変化が早く、先行きの見えにくい現代に生きる私たちも、希望や夢を持ちそれに向かって努力していくことの大切さを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言4「人生の行路は様々で、時に善人が悪人に負けたごとく見えることもあるが、長い間の善悪の差別は確然とつくものである。」

【現代訳】
人の生きる道は多種多様ですから、一時的には善が悪に負けたように見える事もあります。しかし、長い期間でみていくと、善と悪の差ははっきりとつくものなのですよ。一時的に状況が悪くなったとしても、善人でありつづけることが大切なのです。
負けて勝つという言葉もありますが、一時的な損得や勝ち負けに左右されることなく、長期的な視点でみて善いことをしていれば必ず成果は出るということを教えてくれていますね。

渋沢栄一の名言5「個人の富はすなわち国家の富である。」

【現代訳】
一人一人が自立して、自らが自発的に富を得る活動に取り組めば、それが国家の原動力となり、国が富むことができるのです。

一人一人が自発的に活動して富を得ようとする気力が弱い状態では、国家全体も富むことは無いのです。だからこそ、日々努力をしていくことが結果として全体を潤すことになるということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言6「論語(義・倫理)とそろばん(利益)は両立する。」

【現代訳】
ヒトは、人格を磨くこと(論語)と、資本主義で利益を追求することがどちらも大切です。どちらかに偏らず、バランスをとることが大切です。

渋沢栄一の教えで、道徳経済同一論というものがあります。
「経済的な成功だけを追い求め成功したとしても、結果として道徳が共なっていなければ本当の成功ではない」そこに道徳が伴っているから長期的に成功することができるのだということを教えてくれています。

渋沢栄一の名言7「すべて物を励むには競うということが必要であって、競うから励みが生ずるのである。」

【現代訳】
物事に熱心に取り組むときは、競争心が必要です。競争心があるからこそ、物事に積極的に努力し、取り組めるのです。

よく争いはよくないと言われます。確かに、無闇に争うことはよくありません。互いに切磋琢磨し、争う(競争)するからこそ素晴らしいサービスや商品が生まれます。
争う時は、それが関わる人にとって善い争いなのか、そうでないのかをしっかり見極める必要があるということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言8「視・観・察」

【現代訳】
視・・・その人の行動をみることです。
観・・・その人の行動の動機をみることです。
察・・・その人が何に満足しているかをみることです。
この三つ全てを行うことで、相手を知ることができるのです。
相手の事を知りたければ、その人を「視て」「観て」「察する」ことではじめてその人のことがわかる。

ただ外見や表面的なものをみるだけではなく、その人の行動や動機、何を欲しているのかを注意深く観察することの大切さを伝えてくれています。
渋沢栄一は、面会の依頼があれば時間の許す限り面会していたそうです。
時には、出資や事業の相談もあったようですが、判断する際に実際にその人を視・観・察の視点でみて判断していたのではないでしょうか?

渋沢栄一の名言9「優れたものの魂を真似よ」

【現代訳】
真似をしたいと思う程の感銘を受けた時、表面的な部分だけ真似をするのでは、うまくいきませんよ。本質を知り、魂を真似るのです。

いくら表面的に真似をしても、やはり本物とは違うものになることが多いです。
表面的ではなく、そこに込められた思いをみつめ、その思いを真似ることで本物に近く、本物を超えるものができるのではないでしょうか?

渋沢栄一とは一体どんな人だったのかは、こちらの記事にも詳しくまとめてあります。

渋沢栄一の名言から学ぶ「仕事観」

渋沢栄一は、生涯で500以上もの会社の設立や運用に関わり、600以上の公共事業にも尽力しました。その根幹となる主張が「利益の追求」には「道徳」の上になりたっているということです。
そんな渋沢栄一の「仕事観」に関する名言をご紹介します。

渋沢栄一の名言10「たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。」

【現代訳】
あなたの仕事が全く大したことで無いような小さなことでも、たとえあなたの利益が少なくても、世の中に必要な仕事を正当に行っているのならば、きっと心は充足感を感じ、常に楽しんで仕事をすることができるでしょう。

目先の大小に囚われることなく、その仕事が本当に人のためになるのであれば楽しんで喜んで仕事をすることができる。
つまり、先をみてどんな人のためになっているのかを考えながら仕事をすることの大切さを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言11「余はいかなる事業を起こすにあたっても、利益を本位に考えることはせぬ。」

【現代訳】
私はどのような種類の仕事を始める時でも、利益第一に考えることはしません。道徳に反する利益は存在してはいけないのです。

仕事をする上で利益は大切です。しかし、利益よりもどれだけの人の役に立つかを考えて仕事をしなさいということを伝えてくれています。
日本の近代化を一気に進めた、渋沢栄一らしい言葉ですね。

渋沢栄一の名言12「その仕事が真に有望で、且つ、その人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。」

【現代訳】
将来性のある事業があるのに起業する資金が足りないと考えているヒトがいますが、それは違います。その仕事が本当に将来性があり、あなたが本当に信用がおける人格ならば、企業する資金が集まらないとこはありません。

資本が足りないということは、仕事の内容が良くないか、自分の信用が足りてないかであるいうこと自覚して、見つめ直していくことの大切さを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言13「事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。」

【現代訳】
仕事をする上では、信用が第一です。周りから信用を得るためには、まずは周りを信用しなくてはいけません。
個人でも同じです。あなたが相手を疑っているのに、自分のことを信用して欲しいと願うのは都合が良すぎますよ。

何事も信用が大事です。しかし、相手から信用してもらうことばかりを望んでいないかを見返り、相手を心から信用するところから始めることが大事だということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言14「士魂商才」

【現代訳】
士魂とは、武士のような崇高な精神のことです。
人が生きていくうえで士魂が必要なのは言うまでもありません。
しかし、士魂だけでは飢えてしまいます。世の中で生きていくには、商の才能も必要です。
つまり、世の中でより良く生きるためには、士魂とともに商才も必要なのです。

この四字熟語は、菅原道真の「和魂漢才」から、渋沢栄一が自己流にアレンジをしたものです。
ちなみに、和魂漢才の意味は、「日本人だったら、大和魂を根底とするのば当然である。しかし、中国は歴史も長いし文化も早く開けて孔子や孟子といった聖人や賢者も輩出しているから、才能を養うためにはお手本にすべきだ。」というものです。
当時は、「士農工商」と身分が分けられており、商人は一番卑しい立場とされていました。一番高い身分の「士」の心ももちろん必要だけれども、お金儲けをする「商」も等しく欠かせないものであると説くことで、身分制度への拘りを払拭したいとの思いもこめられているのではないでしょうか。

渋沢栄一の功績に関しては、こちらの記事にも詳しくまとめてあります。

渋沢栄一の名言から学ぶ「道徳観」

渋沢栄一は、幼いころから論語を学んでいました。渋沢栄一の道徳部分は、論語の影響を色濃く受けています。
そんな渋沢栄一の「道徳観」に関する名言をご紹介します。

渋沢栄一の名言15「智・情・意の三者が権衡を保ち、平等に発達したものが完全の常識だと考える。」

【現代訳】
人間社会で活動して成果をあげるためには、常識的な心持ちが当然必要です。
人の心には「智、情、意」の3つがあって、この3つが調和したところにあるのが、「常識」なのです。
智・・・知恵
情・・・情愛
意・・・意思
情愛に欠ければ、自分の利益のために他人を蹴飛ばしてしまう行動をとってしまいます。
けれども、情愛ばかりだと感情に流されてふらふらしてしまうので、うまくいきっこありません。強い意志でしっかりとコントロールしなくてはいけません。
その一方で、意志だけが強くて、知恵も情愛も足りていないと、ただの頑固者になってしまいます。
そのため、人間社会で活動して成果をあげるためには、この「智」「情」「意」の3つをバランスよく身に付けて、「常識」を得ることが大切なのです、ということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言16「親から子に対して孝を励めよと強ゆるのは、かえって子を不孝の子たらしむるものである。」

【現代訳】
親の思う通りにならない子を、総て不孝の子だと思うのは大きな間違いです。
親の思う通りにならなくて、ずっと親のスネを齧って生活をしている子どもだからといって、それは必ずしも不孝の子で無いのです。
親の心持ち一つで、子供は孝行の子にも、不孝の子にもなるのですよ。

「親の面倒をみるから親孝行だ」「親の面倒をみないから親不孝だ」といった、固定観念でみるのではなく、その親にとって子供が元気でやっているなら、それも親孝行と言えます。

渋沢栄一の名言17「大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。」

【現代訳】
まずは大きなビジョン(大なる立志)を描きましょう。
描く際は、自分自身をよく見つめることが大切です。自分を知り、自分の能力や立場をふまえて指針をたてなくてはいけません。
大なる立志ができたら、目標に向かって日々を過ごしましょう。
その中で生じた小さな希望や願いを実現するように努力していくのです。
この、日々の希望や願いが「小さい立志」です。
つまり、つねに心に大なる立志を携えて過ごすことが大切です。

日々発生する小さい立志は、大なる立志の一部であることが必要で、大なる立志を邪魔するものになってはいけないのです。
夢七訓と同様に、大きな立志(夢・理想)を達成するために小さな立志を(計画)を立てて行動していくことの大切さを伝えてくれていますね。

渋沢栄一の名言18「細心にして大胆なれ」

【現代訳】
細やかに用意する努力は必要ですが、その一方で、大胆な気力を発揮することで、初めて大きな事業を成功し得るものです。

従来のやり方を大事にしすぎたり、失敗を恐れすぎたりして、新しいことに取り組む気持ちが弱くなってしまうヒトが増えると、国全体の元気も無くなってしまいます。
はつらつとした気力を持ち、それを発揮できるヒトになりましょう。そのためには、皆が真に独立独歩した人物とならなければいけませんよということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言19「蟹穴主義」

【現代訳】
自分の身の丈にあった行動をする。

カニは、自分の甲羅のサイズに合わせて穴を掘ります。
このことから、「自分をよく知り、能力や地位や資産にあった行動をすることで、一番良いパフォーマンスを発揮できる」という意味です。
自分が未熟であることを認めず、背伸びしすぎては良い結果を生みません。
逆に、自分の能力に自信が持てず自分を軽んじすぎたり、成長をしていることに気が付かず、小さくなりすぎることも、良くないのです。
日々、己を知り、今の自分にあった行動をしていくことが大切なのだということを伝えてくれています。

渋沢栄一の名言20「人は他人の習慣を模倣したがる」

【現代訳】
人格と性格に影響を及ぼす「習慣」というものは、周りのヒトに感染するかのように広がっていくものです。
良い習慣だけでなく、悪い習慣も、周りの人は模倣しがちなので、充分に警戒しなければいけません。
隣の芝生は青く見えるという言葉がありますが、他人の方がよく見えることがありますが、自分自身をしっかり見つめ、より良き自分になっていくために努力していくことの大切さを伝えてくれていますね。

渋沢栄一とは一体どんな人だったのかは、こちらの記事にも詳しくまとめてあります。

まとめ:渋沢栄一の名言は、現代に生きる私たちにとっても大切なことがたくさん詰まっていた

渋沢栄一は、数々の偉業を行う中で、一貫して「道徳経済合一主義」を主張していました。これは、「利益を追求することも大切ですが、その活動の根底には道徳が必要であり、一人一人が国の繁栄に責任を持たなければいけませんよ。」という意味のものです。
そのためにも、まずは私たち自身が、真の意味で自立し、自分の人生に責任を持って、毎日の生活をより真摯に生きていくことが大切なのだということを、渋沢栄一は伝えてくれています。
幕末・明治・大正と激動の時代を生き、日本の資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一の名言には、現代を生きる私たちにとっても生きることの意味や、日々努力することの大切さを教えてくれていますね。

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